目指したいと考える年収帯はいくらか。明治安田総合研究所が調査結果を発表し、回答が最も集まったのは「400万〜500万円未満」で15.6%が回答した。2位は「300万〜400万円未満」(13.4%)、3位は「500万〜600万円未満」(11.9%)だった。
目指したい年収を男女別・職業別で見ると、正社員の男性は「1000万円以上」(19.6%)、正社員の女性では「400万〜500万円未満」(25.3%)が最も多かった。500万円以上を望んでいる男性が68.4%いる一方、女性は44.5%で、男性と女性で実現したい年収に開きがあった。
エコノミストの前田和孝氏は「長期にわたって育休・産休を取得することによるキャリアアップ・収入機会喪失の影響が、目指したい年収の結果にも反映されている可能性がある」と指摘する。
昇進の希望有無では「あまり当てはまらない」(32.2%)と「当てはまらない」(35.8%)を合わせ、7割弱が望んでいないことが分かった。男女ともに、昇進を希望する人は20代で最も多く、年齢が高まるごとに希望しない人が増えた。
1つの企業で長く働くことに肯定的な人は「当てはまる」(27.4%)と「やや当てはまる」(38.2%)を合わせて過半数を占めた。終身雇用制度がなくなりつつある一方で、同じ会社に在籍しながら長くキャリアを形成していきたいと考えている人が多いようだ。
定年後も働くことを希望する人は全体のうち4割強にとどまり、少数派だった。希望する理由では「貯蓄・年金などに加え、より金銭的な余裕が欲しいから」(38.9%)が1位を獲得した。
20〜69歳の男女1800人を対象に、インターネットで調査した。期間は10月27〜29日。
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