5年後の目標貯金額、8割「決まっていない」 金融資産は活用できている?

» 2023年12月18日 11時00分 公開
[ほしのあずさITmedia]

 お金に関する情報を発信するメディア「MoneyFix」を運営するウェブクルー(東京都世田谷区)が実施した、お金に関するアンケート調査によると、回答者の約8割が「5年後の目標貯蓄額を決めていない」(77.3%)ことが分かった。

 目標貯蓄額を決めている人が最も多かったのは「20代」(28.1%)だった。次いで「30代」が25.7%、「40代」22.3%、「50代」16.7%と、年代が上がるにつれて決めている割合は下がる結果となった。

貯蓄 5年後の目標貯蓄額は?(提供:写真AC)

金融資産のうち「預貯金額」はいくら? 3000万円以上との回答も

 世帯の金融資産額のうち、預貯金額は「100万円未満」(23.9%)が最も多かった。2位は「100万〜200万円未満」(14.9%)で、3位は「300万〜500万円未満」(13.8%)、4位「0円(預貯金はない)」(13.0%)と続いた。

貯蓄 あなたの世帯の金融資産額のうち、預貯金額はいくらか?(ウェブクルー調べ)

 約4割が「同年代と比較して、資産活用ができている」(37.1%)と回答した一方、6割以上が「できていない」(62.9%)と不安を感じていることが分かった。

 また、20〜30代は「できていると思う」との回答が40.0%以上いたが、40代以上ではその割合が減少傾向にあるという。

貯蓄 同年代と比べて資産活用ができていると思うか?(ウェブクルー調べ)

 資産活用として、半数以上が「株式や債券、不動産、仮想通貨などの投資活動をしている」(52.4%)と回答した。

 年代別では、30〜40代は半数超えなのに対して、50代は49.7%、60代以上は42.4%と減少しており、年代ごとに意識の差が生じている実態が読み取れる。

 また、投資への知識や情報についても、約8割が「不足している」(77.4%)と回答した。

貯蓄 何らかの投資活動を行っているか?(ウェブクルー調べ)

 調査は8月15日〜10月31日に、MoneyFixのLINE公式アカウントにて実施した。アンケートは5回に分けて実施し、調査人数は1回目が7850人、2回目が7097人、3回目が6891人、4回目が6815人、5回目が6786人となっている。

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