東京メトロ、スマホをかざすと駅の情報が文字で表示 専用アプリは不要：試験導入

[熊谷ショウコ，ITmedia]

　東京地下鉄（東京メトロ）とヤマハは、日本語が聞き取れない人向けに文字で駅情報が得られるサービス「みえるアナウンス」を始める。2024年1月10日より東京メトロの上野駅、浅草駅、銀座駅、新大塚駅、綾瀬駅、東池袋駅、江戸川橋駅に試験導入する。

　東京メトロではこれまでも快適に利用できる環境づくりを推進してきたが、本サービスを導入することで情報提供のさらなる充実を図るとしている。

多言語アナウンスサービス「みえるアナウンス」利用イメージ

スマホにアナウンス内容を文字表示

　みえるアナウンスは、駅係員が操作して多言語のアナウンスを放送するタブレット／スマートフォン向けアプリ「おもてなしガイド for Biz」を活用したサービス。駅利用者がスマートフォンで専用のQRコードを読み取ることで、アナウンス内容を文字表示する仕組みとなる。

サービス概要

　東京メトロでは今回、他社への管理委託駅（日比谷線北千住駅、中目黒駅、中野駅、西船橋駅、代々木上原駅、和光市駅、半蔵門線・副都心線渋谷駅、目黒駅）を除く171駅の業務用タブレット端末に「おもてなしガイド for Biz」アプリを導入。駅構内での4言語（日本語、英語、中国語、韓国語）のアナウンスに活用する。

活用イメージ

　試験導入では「おもてなしガイド for Biz」のアナウンスに連動し、利用者のスマートフォンへ文字表示できるトリガーボードを7駅計46カ所に設置。利用者が専用のアプリをインストールしなくても、スマートフォンにアナウンスの内容を文字表示できるサービスの導入は、国内初だとしている。