とはいえ、そのために働く人たちの往復時間を使い残業代を払うのはもったいないのではないでしょうか。時代は驚くほどのスピードで変化しています。コンプライアンスやセキュリティのような今まで当たり前となっていた会社の規則や風土を抜本的に見直す勇気が必要です!
経費申請をするためにレシートをPDF化してシステムに登録する必要があるので、スキャナーを使うためにわざわざ出社する職場もあります。これも、スマホにスキャナーアプリを登録しておけば解決です。スキャナーアプリはいろいろありますが、迷ったらとりあえずMicrosoft Officeが出している「Lens」を入れてください。無料ですが十分すぎる性能です。
テープ起こしも同様です。文字起こしとも言われますが、会議やセミナーなどで録音された人の言葉を後日聴き取り、その内容を文章に直していく作業です。
一般的に文字起こしにかかる時間は、音源の録音時間の約4〜5倍とも言われています。ただし、初心者の場合はさらに時間がかかります。
現在では音声認識ソフトが発達していますので、それらを活用することも検討してください。議事録作成のITツールが色々出ています。
また、外注するのも手段の一つです。私の知人も視覚障害を持つ仲間たちでテープ起こしの会社を運営しています。視覚情報がない彼らの鋭い聴覚力にはいつも驚かされます。
餅は餅屋と言いますが、そのような作業は外注して自分たちの仕事のために時間を使う切り替えが大切です。
→スキャンアプリをスマホに入れる
→音声認識ソフトを導入or外注
この記事は、『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』(元山文菜/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
株式会社リビカル代表取締役。業務コンサルタント。
大学卒業後、株式会社サクラクレパスに入社。その後、富士通株式会社に転職。2017年に独立し、現在の株式会社リビカルを設立。2021年11月(株)医療デザインラボ代表。医療に特化した業務コンサル会社を設立。障がいや難病女性向けのNPO運営の顔ももつ。
「多様性×業務改善で、はたらくを楽しむ人を増やしたい」をテーマに、業務や組織構造の再設計を手がける。個人や企業にとっての「価値ある時間の創出」「経営資源の拡大」を支援。これまで、DX推進、BPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)やRPA導入支援と、個々人に対する時間管理術の改善をあわせて実施することで、組織への生産性を最適な手段で向上させる。そのほか、業務プロセス改善、タイムマネジメント、ダイバーシティマネジメントをテーマにした講演活動も精力的におこなっている。
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