姿見え始めた「なにわ筋線」 大阪に人が集中して“人口格差”を懸念(3/3 ページ)

» 2024年01月01日 08時00分 公開
[産経新聞]
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 西本町と中之島の両駅からは南海電鉄、JR西のそれぞれの既存のルートを通り、関空へ向かうことができる。さらに大阪駅からは、JR西の東海道線を経由して新大阪駅へたどり着ける。新大阪駅から関空へのアクセスが飛躍的に高まることになる。南海電鉄は特急「ラピート」の後継列車を運行させることを検討中だ。

 一方、京阪電気鉄道は自社の中之島駅と、なにわ筋線の中之島駅とを地下で乗り換えられるようにすることを計画。

 阪急電鉄は新大阪駅、十三(じゅうそう)駅、大阪駅を通る「連絡線」を建設し、なにわ筋線につなげる方針だ。なにわ筋線と同じ13年に開業し、新大阪駅から関空まで急行を直通運転させる。阪急沿線の神戸や京都方面に住む人々が関空、新大阪へ容易に行けるようになる。

 なにわ筋線の乗り込みが計画されるJR大阪駅の新ホームには、和歌山方面を結ぶ特急「くろしお」が停車し、奈良方面を結ぶ「おおさか東線」も乗り入れる。人の流れを大阪から関西全域へ向かわせることも可能になる。(黒川信雄)

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