近年需要が高まるIT人材。ミドル層以上の転職に関する疑問を、Q&A形式で回答します
Q: 現在46歳で、大手企業でエンジニアとして勤めており、転職を考えています。転職することをまだ妻には話していませんが、反対されないでしょうか?
A:なるべく早くパートナーやご家族にお話しすることをお勧めします。
転職でよくあるトラブルの一つが、内定を受けた後に初めてご家族に転職の事実を伝えることです。転職は一人でするものではなく、ご家族全体に影響を与える重大な決断です。そのため突然の事後報告は、ご家族からの反対を招いてもおかしくありません。
私たちが転職支援をする際にも、転職者の家族構成やパートナーへの確認を重視しています。例えば、お子さんの大学入試に伴う費用が必要、といったご家族の状況を把握し、トラブルを避けるために配慮をしています。
仕事は生活の中の一部なので、転職をする以上、パートナーやご家族、生活のことを考えて取り組まなければなりません。ですから「なぜ転職する必要があるのか」「なぜこの会社なのか」をパートナーにきちんと説明することが大切です。
転職活動の初期段階から、転職しようと思っていることをタイムリーに話していくことで、こうしたトラブルは防げるのではないでしょうか。
一方でパートナーからの反対があったことのみを理由に、転職をやめることは良い選択とはいえません。転職を辞退した後に「やはりあの会社に行くべきだった」と後悔しかねないからです。後になってさらなる家庭内のトラブルにつながる可能性もあります。私が実際に転職を支援している方が転職を取りやめようとしているときは、ご本人の自分の決意として「なぜ転職先に行かないのか」を言語化してもらうようにしています。
円満な転職を実現するためには、パートナーやご家族へもきちんと説明して、納得してもらうことが欠かせません。そうすることでご自身も転職への決意も明確になり、より納得できる転職になるのではないでしょうか。
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