運行本数1.5倍「駅」3倍 BRTで再生の日田彦山線(2/3 ページ)

» 2024年01月11日 11時00分 公開
[産経新聞]
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 道の駅がある歓遊舎ひこさん(同町)では多くの乗降があり、鉄道時代は駅だった彦山からいよいよ専用道。反対方向からのバスを待って出発。やがて釈迦岳トンネルに入る。真っすぐな道をひた走るバスは遊園地のアトラクションのよう。トンネルを出た後の景色もよく、これを目当てに乗りに来る人も多そうだ。

photo 釈迦岳トンネルを走るバスの車内。鉄道の単線幅をひた走る

 宝珠山から一般道に戻り、日田市内の学校前などに新設された停留所に寄りながら、日田に向かう。通学の足となっているのだ。

 九州北部豪雨で甚大な被害を受けた日田彦山線。沿線自治体からは鉄路での復旧を要望する声が多かったが、費用が56億円かかるという試算が出て断念した。

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