光を使った量子コンピューターの実現に向け、東京大の古沢明教授らのグループが9月にも会社を設立する方針であることを明らかにした。量子コンピューターで課題となっていた、計算エラーを訂正する画期的な技術を開発し、18日(日本時間19日)に米科学誌サイエンスに論文が掲載された。この成果により、必要な技術開発に目途が立ったため、起業するという。
量子コンピューターは、情報の基本単位となる「量子ビット」を使って、スーパーコンピューターより大規模で高速な計算ができると期待されているが、量子ビットは外乱に弱く計算エラーが発生しやすい。計算エラーを防ぐには、膨大な数の量子ビットを使って訂正する仕組みが必要とされ、機器が巨大になったり、量子ビットを制御するための配線が難しくなったりと、本格的な量子コンピューター実現の障壁となっている。
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