高価格帯のパンを企画するにあたり、あんぱんやジャムパンなどではなく、なぜクリームパンを選んだのだろうか。
通常価格帯の「ファミマ・ザ・クリームパン」(138円)は、幅広い世代の消費者から支持されており、定番商品となっている。ファミマルPREMIUMにおける初めてのパンとして、若い人から高齢者まで楽しんでもらえるようにクリームパンを選定したという。
とろけるたっぷりクリームパンは、自分へのご褒美として購入してもらうシーンを想定している。担当者は「スイーツを買うときの気持ちに近いかと考えております。パンでありながら、たっぷりクリームとブリオッシュの組合せでスイーツの代替として食べていただけるのではと考えて開発しました」と説明する。
新商品のパッケージの特徴として、「生(なま)」の文字を強調している点が挙げられる。これは、生地に加えた生クリームを指している。担当者によると、「生ドーナツ」「生フランスパン」「生カヌレ」といったように、「生」をうたったパンとその食感がトレンドになっているという。ファミマではこれまで「生コッペパン」や「生フランスパン」を発売している。特に、23年2月に発売した生コッペパンは、約7カ月で7300万食を突破する大ヒットシリーズになっている(参考記事)。
「生」がトレンドになっている背景について担当者は「イメージとのギャップ」を挙げる。「パサパサしたイメージのコッペパンがしっとりしていたり、硬いイメージのフランスパンが柔らかい食感であったりすることで、お客さまの想像を超える新しいおいしさや驚きをお届けしたいと考えて開発しました」(担当者)
発売から初速が好調なとろけるたっぷりクリームパンは、さらなる支持を得られるか。
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