「歴史的成功の一助」 スリムの太陽電池開発、シャープ安堵(1/2 ページ)

» 2024年01月29日 14時18分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 月面に着陸した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型実証機「SLIM(スリム)」の電源復旧を受け、太陽電池パネルを開発したシャープは29日、「歴史的な成功の一助となれたことを大変光栄に思う」とのコメントを発表した。

photo 小型実証機「スリム」に搭載されているシャープの太陽電池パネル=奈良県大和郡山市

 スリムは20日午前0時20分ごろに目標から東に約55メートルというピンポイント着陸に成功した。しかし、着陸直前の高度50メートル付近で2基あるメインエンジンの片側が脱落したことでバランスを崩し、予定の姿勢から90度傾いた状態で着陸。太陽電池パネルが西側を向いたため、太陽光が当たらずに発電できずにいた。

 JAXAによると、28日午後11時ごろにスリムとの通信が確立された。西から光が当たるようになったことで、太陽電池が発電を始めたとみられる。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.