東京・浅草橋の老舗人形メーカー「久月」は31日、世界で活躍が期待されるスポーツ選手らに似せて制作した、ひな人形「今年の期待びな」を公開した。モデルに選ばれたのは、米大リーグで日本人初のホームラン王に輝いた大谷翔平選手(29)と、7月に開催されるパリ五輪・パラリンピックのメダル候補の選手ら計5人。五輪に採用される競技の多様化もあってか、今年は造形に苦労した選手もいたようだ。
大谷選手以外にモデルになったのは、陸上の女子やり投げで昨年に世界選手権を初制覇した北口榛花選手(25)、ブレイキン(ブレイクダンス)の福島あゆみ選手(ダンサー名・AYUMI、40)、スケートボードの西矢椛選手(16)、車いすテニスの上地結衣選手(29)。今年は「世代を超えて」をテーマに、10〜40代のトップアスリートが選ばれた。
ひな人形の表情は、職人が選手の写真を参考に「笑顔」に仕上げていくが、「選手らの写真は競技中のものがほとんどで、立体的に笑顔を再現するのが本当に難しい」(久月の横山久俊社長)という。
また、大谷選手のひな人形にバットを持たせているように、人形には各選手を象徴する道具などを小物として添えているが、「今回はブレイキンの福島選手の人形に何を持たせるかで、かなり悩んだ」(横山氏)。協議の結果、音楽に乗せて踊るというブレイキンの特徴から着想し、「ト音記号」のオブジェを持たせることに落ち着いた。
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