おもてなしのため、あえて「人の手を介する」価値観を大事にしてきた。館内には、案内表示をほとんどなくし、お手洗いの場所を聞かれれば必ず同行して案内する。宿泊客が帰宅するのに1日かかる時代には、チェックアウト後すぐ、手書きでお礼のはがきを出すなどしていた。
休館後、営業再開見通しなど、今後については「未定」のままだ。中村さんは「最後の最後まで頑張ろうと、手は抜いていない」、扱う業務が幅広く「修行の場」という思いで入社したという営業部の峯松泰広さん(42)は「70年の歴史を背負うホテルが休館というのは素直にさみしいが、多くのお客さまに惜しんでいただけることがありがたい」と利用客への謝意を示した。(梶原龍)
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