ローソンで「ニット」が想定以上の売れ行き 一部店舗では品切れ 20代をターゲットにした戦略とは(1/2 ページ)

» 2024年02月10日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]

 ローソンの雑誌コーナーで展開している「ニット」が、想定以上のペースで売れている。1月16日に全国のローソン約1000店舗で発売したところ、一部店舗で品切れが発生。2月13日に追加納品を予定している。

どんなニットなのか?

 販売している商品は「インスタントニット」で、価格は2970円。ベージュ、ブラック、ブルー、ピンクの4色を用意している(手洗い可能)。ゆったりとしたシルエットが特徴で、着やすさがアピールポイントだ。身近なコンビニで購入できることと、手軽な価格であることから、商品名に「インスタント」を入れている。

 この商品は、セレクトショップ「FREAK’S STORE(フリークス ストア)」が監修している。「アメリカの豊かさとワクワク・ドキドキを日本に伝えたい」というコンセプトで、1986年に創業。フリークとは「積極的に楽しむ生活体験者」を意味しており、豊かなライフスタイルの楽しみ方をリアルに提案するセレクトショップだとしている。現在は全国に50店舗以上を展開している。

ニット、襟の部分(出所:ローソン公式Webサイト、以下同)
ニット、袖の部分

 素材はポリエステル70%、アクリル30%。サイズはS〜M、L〜XLの全2サイズを用意した。フリークス ストアの店舗や、通販サイト(FREAK’S STORE公式オンラインストア、ZOZOTOWN)でも取り扱っている。

 ローソンでは、雑誌コーナーでさまざまな有名ブランドとコラボしたグッズ・雑貨を販売しており、主に30〜40代の利用客に支持されている。同社の広報担当者によると、20代に人気のフリークス ストアとコラボすることで、同世代をターゲットにした雑貨の展開ができると考えたという。フリークス ストアでは衣料品や雑貨などを中心に取り扱っているが、特に若年層に人気の衣類(ニット)を第1弾として発売することにしたとのこと。若年層に購入してもらうため、価格は3000円以下に設定。インフルエンサーを起用し、この層に向けたPRも実施した。つまり、客層拡大のための施策となる。

インスタントニットを雑誌コーナーで展開
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