若手社員の4割超が「3年後は勤務し続けていないと思う」、その理由は?

» 2024年02月16日 17時00分 公開
[季原ゆうITmedia]

 リスクモンスター(東京都中央区)は、新卒入社1〜3年目の若手社員を対象とした「仕事・会社に対する満足度」の調査結果を発表した。当面3年間における勤続意欲について「3年後も勤務し続けていると思う」(55.0%)と回答した人が、「3年後は勤務し続けていないと思う」(45.0%)を上回る結果となった。

photo 「若手社員の仕事・会社に対する満足度」の調査を実施した(画像はイメージ)

 男女別に見てみると、男性(60.0%)の方が女性(50.0%)よりも勤続意欲が高い傾向がみられた。入社年次別では「新卒入社1年目」の勤続意欲が最も高く、売上規模別においては「10億円未満」よりも「10億円以上」が高くなり、リスクモンスターは「売上高規模が勤続意欲に関連している様子が表れている」とコメントしている。

photo 勤続意欲(出所:プレスリリース、以下同)

 3年以内に退職を希望する若手社員のうち、1年後についても「勤務し続けていないと思う」と回答した人は54.8%と、「勤務し続けていると思う」(45.2%)を上回った。「新卒入社1年目」の人においては「3年以内に退職」の割合は低かったものの、退職と回答した人の中では「1年以内に退職」の意向が高い傾向がみられた。

photo 3年以内退職希望者の1年後の勤続意欲

 業種別に勤続意欲を見てみると、「3年以内に退職」が半数を超える業種は6業種。「飲食店、宿泊業」(71.4%)、「不動産業」「その他サービス業」(いずれも66.7%)などの割合が高くなった。

photo 業種別

 職種別では「3年以内に退職」の割合が半数を超えたのは3職種のみとなっている。割合の最も高い「サービス・カスタマーサポート」(76.0%)は前年調査と同様高い水準となっており、若手社員の不満度が高い状態が続いている。 

photo 職種別

 勤続意欲について「3年後も継続」と回答した人の理由1位は「福利厚生が充実している」(30.9%)だった。2位は「勤務時間や休日が自分に合っている」(27.3%)、3位は「給料が良い」(24.5%)となった。

 一方「3年以内に退職」と回答した人の理由は「給料が低い」が最も多く36.7%、次いで「仕事にやりがいを感じない」(17.4%)、「転職を前提として入社した」(16.3%)と続いた。1位の「給料が低い」は、2位と20ポイント近く差がつき突出した結果となった。

 調査は2023年12月4〜6日、新卒入社1〜3年目の社員600人を対象にインターネットで実施した。

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