職場でも許せる見た目 「茶髪」は過半数が許容

» 2024年02月28日 17時00分 公開

 経営・組織コンサルティングを展開する識学(東京都品川区)は、20〜59歳の会社員を対象に「職場の服装に関する調査」を行った。オフィスワークで働く人の服装や見た目についてどこまで許容できるのかという質問に、「服装」については「スーツではない服装」が66.0%、「オフィスカジュアルではない服装」が41.7%が上位に挙がった。

photo 識学は、20〜59歳の会社員を対象に「職場の服装に関する調査」を行った(出所:photoAC)
photo 職場の服装として許容できるもの/働く人の見た目として許容できるもの(出所:プレスリリース、以下同)

 カジュアルに近付くにつれ職場の服装として許容できない人が多くなる傾向が見られ、「半袖Tシャツ(無地)」は35.3%、「半袖Tシャツ(柄あり)」は25.0%、「パーカー」は21.7%、「短パン」は7.0%だった。

 「見た目」についての許容できる範囲については、半数を超えたのは「茶髪」(55.0%)だけだった。次いで「結婚指輪以外の指輪」が35.7%、「派手なネイル」が21.0%、「茶以外のカラーリング」が19.3%、「金髪」が16.0%と、おしゃれが拡大するにつれ職場の服装における許容度も低くなる傾向が見られた。

相手が「接客業」の場合、見た目の許容度は変わるか

 相手が「接客業」の場合、見た目の許容度は変わるのか。「オフィスワークでの見た目」と比較して許容度が上がったのは「金髪」の19.0%(オフィスワークとの差3.0ポイント増)、「茶以外のカラーリング」の21.0%(同1.7ポイント増)、「男性のメイク」の23.3%(同1.7ポイント増)、「おしゃれ用の色付きメガネ」の23.7%(同0.7%ポイント増)の4項目だった。「接客業」相手だと許容度が下がる傾向がうかがえた。

photo 接客業の人の見た目として許容できるもの

職場での服装で仕事のモチベーションは変わるのか

 転職するとした場合、職場の服装は影響するのか尋ねた。「重視する」(「非常に重視する」が8.0%、「重視する」が37.7%)は合わせて45.7%と、半数近くが重視して考えていることが分かった。また職場の服装でモチベーションが変わるのかについては、「モチベーションに服装は関係ない」と答えた人が68.3%と、7割近くにのぼった。

photo 転職するとした場合、服装についてどの程度重視しますか/職場での服装によってモチベーションは変わりますか

 職場選びに「服装」を重要視する人は半数近くいるものの、実際働く場では、モチベーションと服装は関係ないと考える人の方が多いことが分かった。

 今回の調査は、職場で制服を採用していない、フルリモートの仕事をしていない20〜59歳の会社員を対象に、インターネットで行った。調査日は2月14日、対象は300人。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.