4月に労働条件明示ルールの変更や特定の職種での時間外労働規制がされる影響で、働く環境への見直しに注目が集まっている。
ビジネスパーソンは転職する際、働き方や給料など、どのような条件を優先的に選ぶのか。また、企業風土とキャリアの関係性についてどのような意識を持っているのか。ライボ(東京都渋谷区)が運営するキャリア調査機関「Job総研」が調査した。
転職先を決める際に「働き方を優先する」とした人は65.8%と過半数を占め、「給料を優先する」という人は4割に満たない結果となった。年代別で見ると「働き方優先派」は20代が最多で71.1%に上った。次に40代が70.3%、30代が62.3%、50代が58.6%だった。
キャリアは企業風土に「左右されると思う」とした人は83.6%に上った。理由として最も多い回答は「会社の厳しさ/ゆるさは自分で変えられない」で52.0%。その他「成長へのサポート体制が会社によって異なる」(46.6%)、「職務やプロジェクトへの参加機会が会社ごとに異なる」(44.2%)が上位に挙がった。
「職場のゆるさ」はどのように定義しているのか。最多回答は「出退勤時間・働き方が自由」で55.4%と過半数を占めた。次に「服装や髪型などの自由度がある」(45.1%)、「ワークライフバランスが保たれている」(44.6%)と続いた。
一方で「職場の厳しさ」の定義については、「失敗への厳しい対応や批判がある」が最も多い回答となり、50.7%に上った。以降は「業務への高い要求とプレッシャーがある」(50.6%)、「強い成果主義」(48.8%)となった。
キャリアアップのために転職は「必要だと思う」という人は81.7%を占めた。また、転職する際は企業風土に対して「ゆるさを求める」とした人は86.7%に上った。
年代別で見ると「ゆるさを求める派」は40代が最も多く、89.6%。次に20代が89.0%、30代が87.2%、50代が77.8%の結果となった。転職回数別で見ると「ゆるさを求める派」は「5回以上」の転職経験者で最多となり93.0%。以降は「0回」(88.5%)、「1〜2回」(87.2%)、「3〜4回」(81.4%)と続いた。
転職先にゆるさを求める理由として最も多かったのは「プレッシャーやストレスが軽減される」(65.1%)だった。その他「ワークライフバランスが確保できる」(61.9%)、「転職時に必ずしも給料が上がるわけではない」(41.5%)が上位に挙がった。
一方で「厳しさを求める」とした人の理由は「報酬とキャリアアップの可能性がある」が最多で46.4%。次に「高い目標に挑戦できると思う」(40.9%)、「常にレベルアップを意識できる」(35.5%)と続いた。
調査は2月7〜13日にインターネットで実施。現在職を持つ全国20〜50代の男女603人から回答を得た。
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