千葉のイトーヨーカドー柏店、10月ごろ閉店へ 関係者「総合的に判断」

[産経新聞]

　千葉県柏市の総合スーパーであるイトーヨーカドー柏店（柏市柏）が10月ごろに閉店することが12日、分かった。イトーヨーカ堂の親会社のセブン＆アイ・ホールディングス（HD）の関係者が明らかにした。採算性などを「総合的に判断」した結果だという。千葉県内では津田沼店が9月に閉店する方向で、グループ全体での構造改革が加速している。

　柏店はJR柏駅近くに位置し、地上1〜7階のフロアに婦人ファッションや紳士衣料などが入る。地下1階には食品フロアが広がる。

　同HDは全国の店舗ごとに業績などを項目別に精査し、令和8年2月までに33店舗を削減する計画だ。首都圏の店舗も例外ではない。

　ただ、16店舗がある千葉県では、2月から首都圏の各店舗に総菜などを供給する施設が千葉市で新たに稼働を始めている。同HDの広報担当者は「首都圏に店舗を集中化する1つの方策だ。東北などとは違い、千葉では地域そのものからの撤退はない」と語った。

　柏店の近くには「アリオ柏店」（柏市大島田）もあるが、同店など県内の他店舗では「基本的には営業を継続する形だ」（同担当者）という。

　柏店の後継のテナントは未定だという。