ただ、沿線自治体がそろって復活を求めていた通勤快速の廃止は変わらず、遠距離通勤者らへの影響は避けられそうにもない。
外房線の土気(千葉市緑区)から東京に通勤する農業資材メーカー役員の男性(64)は、これまで外房・内房線直通の快速を増やすよう地元市議らに訴えてきた。「でも、何も変わらなかった」
通勤快速の廃止、さらには地域経済に影響しそうな快速の減便で沿線自治体が、慌てて重い腰を上げたように映る。「火事になってから『困った、困った』と動き始めたような印象だ」。そう話した男性は、社会が動き出す休み明けの18日、新しいダイヤの京葉線で通勤する。
京葉線のダイヤ改正が16日実施される。沿線自治体、JR双方の考えがすれ違ったままの「見切り発車」となったダイヤ改正を検証する。 (岡田浩明)
【JR京葉線】
貨物線だったが、高度成長期に沿線開発が進み、昭和61年に西船橋−千葉みなと間の旅客線として開業。平成2年、東京−蘇我の全線(総延長43キロ)が開通した。東京ディズニーリゾートや幕張メッセのアクセス路線を担う。これまでのダイヤ改正で本数を減らしてきた通勤快速は直近で朝夕2本ずつ走っていたが、乗車率が各駅停車の7割程度であるとして、16日で廃止される。
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