精巧化する生成AI動画。インターネットの悪用を防ぐため活動する団体の関係者は、規制する際の基準作りの必要性を指摘する。
「近い将来、人間か生成AIによるものか、判断がつかなくなる恐れがある」。ネット上の違法投稿を確認、通報などを行っている「セーファーインターネット協会」(東京都渋谷区)の中嶋辰弥事務局長は、警戒感を示す。
同協会は法律に基づきガイドラインを策定。成人の性的な動画などであれば、実在の人物か生成AIによるものかは関係なく「性器が明らかに確認できるもの」が通報対象となるという。
ただ、登場する人物が未成年だった場合、児童ポルノに該当するかは現在の規定だと「実在する人物」であることが要件。実物か生成AIによるものかの判別が難しく、捜査や削除が困難になる恐れもある。
中嶋氏は「(ネット上の性的な動画などを)規制する際、『何が違法であるべきか』を議論する必要がある」と話した。(梶原龍)
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