「新人が手掛けているので、ちょっとお安くします」というコンセプトは、他の企業でも見られる。
例えば、串カツ田中は2018年4月、東京都中央区に「串カツ田中 小伝馬町研修センター店」(以下、研修センター店)をオープンした。
筆者はこの店舗を取材したことがあるが、研修センター店には正式配属前の新入社員が集められていた。「未熟なスタッフばかりで営業するのでご迷惑をおかけしてしまうこともある」(広報担当者)という理由で、当時はビールを含むドリンクを1杯216円で提供していた(出所:串カツ田中が新卒だらけの店舗をオープン、狙いは?)。
ドリンクの価格が安いのは、従業員の成長を温かく見守ってもらうことへの感謝の気持ちを示す意味もあった。なお、研修センター店は23年5月に通常店舗に戻っている。
ドンキと串カツ田中に共通しているのは、新人が手掛けていることを正直に利用客に伝え、価格を安くする代わりに、成長を見守ってもらう考え方だ。
ドンキが精肉コーナーで始めた取り組みは、消費者の支持を得られるだろうか。
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