東武鉄道の複合施設「ミノリテラス草加」開業 築51年の従業員住宅をリノベ賃貸住宅44戸など

» 2024年03月23日 08時45分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

 東武鉄道(東京都墨田区)は、築51年の従業員住宅をリノベーションした複合施設「ミノリテラス草加」を3月末にオープンすると発表した。

 ファミリー向け賃貸住宅44戸のほか、店舗4区画、地域住民が利用できる広場および農園で構成。4月上旬より賃貸住宅の入居を開始し、店舗は順次開業を予定している。「人とつながる・地域とつながるまちのリビング」をコンセプトに、地域に開かれたコミュニティー拠点を目指す。

「ミノリテラス草加」イメージ(出典:プレスリリース、以下同)

 施設は東武スカイツリーライン「草加」駅から徒歩9分に位置。敷地面積は4104.96平米、延床面積は3183.84平米。A〜C棟に分かれており、1階に店舗、2〜4階に賃貸住宅が入るA棟は24年3月末、賃貸住宅メインとなるB〜C棟は6月末の竣工を予定している。

施設計画図

 賃貸住宅「ソライエアイル草加氷川町」は、間取りを従来の3DKから1LDK、2LDKに変更。1階住戸には専用庭を設けた。バルコニーや専用庭部分を除く居室面積は、全戸共通で53.53平米。

 ファミリー世帯が安心して暮らせるよう、天然素材を使用したゆとりある居住空間とし、あえて造りこまず余白を残すことでカスタマイズ可能な設えとしている。

賃貸住宅や施設イメージ

 4区画ある店舗は、飲食店、シェアスペース、子どものアトリエ、シェア工房として整備を予定。コミュニティーマネジャーが常駐し、顔の見える運営を行うことで安心して子育てができる環境を整備するとともに、地域交流の拠点としても機能する。

 店舗区画は地元のコミュニティー運営会社ソウカブンカへ賃貸し、同社が店舗運営を担当。併せて、ワークショップやイベントも定期的に行っていく。さらに草加市による「リノベーションスクール」も開催し、店舗区画の中にスクール受講生による飲食店などの事業化も図るとしている。

 そのほか施設内には、子どもが自由に遊べる広場や入居者および地域との交流を目的とした農園も設置。広場では鉄道施設として使用していた枕木の再利用なども予定している。

位置図

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