「コンテナホテル」が郊外にどんどん増えて77店舗に 稼働率80%の理由は?気になる部屋の中(1/5 ページ)

» 2024年03月05日 15時23分 公開
[小林香織ITmedia]

 日本各地に、コンテナを並べたビジネスホテル「コンテナホテル」が続々と誕生している。2018年12月、栃木県に1号店をオープンした「HOTEL R9 The Yard(ホテル アールナイン ザ ヤード、以下:R9)」は、24年2月末時点で77店舗2696室まで拡大している。

建築用コンテナを活用した「コンテナホテル」が全国的に増えている(デベロップ社提供、以下同)

 使用しているのは建築用に開発された専用のコンテナモジュールで、ドアを開けると、ベッドやデスク、風呂、トイレが付いた住空間が広がる。

 立地はいずれも郊外のロードサイドで、ほとんどのお客がクルマで訪れるという。開業当初こそ手探りだったが、出店を重ねるうちに需要をつかみ、スピーディーに拡大。今のところ閉店は一つもなく、近年は毎月2店舗ペースで出店している。

 ブランド誕生から5年が経過した現在、稼働率は約80%(開業1年以上が経過した店舗のみの集計)、リピート率は約40%にのぼるという。

 R9を運営するデベロップ社(千葉県市川市)の専務取締役 楠原誠二氏に、ビジネス戦略と展望を聞いた。

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