「コンテナホテル」が郊外にどんどん増えて77店舗に 稼働率80%の理由は?気になる部屋の中(4/5 ページ)

» 2024年03月05日 15時23分 公開
[小林香織ITmedia]

出張者がメインだが、地元客も少なくない

 R9の利用状況を見ると、立地によって多少事情が異なるが、ビジネス目的の利用者が大半を占め、平日はほとんどが1人で宿泊する。週末になると観光目的のカップルや夫婦、家族など2人以上で泊まる人が増えるという。

 コンテナホテルを運営してみて、意外なニーズも見えてきている。

 「思っていた以上に、地元の方が宿泊するケースが多いです。飲み会の後にクルマを置いて宿泊する、ゴルフに行く前日に宿泊するなど」

ホテルが少ない地方には、「泊まりたくても泊まれない人」が案外いるようだ

 例えば、鹿児島県伊佐市の店舗は隣町が栄えているため、それほど需要はないと考えていたが、地元民を含め利用者が多く、部屋数を増やしたそうだ。また、周囲に工場が多い三重県いなべ市の店舗も期待以上のニーズがあり、オープン直後に満室に。増室して対応すると、そのうち周囲に飲食店ができ始めたという。

 「地方のホテルにおいては、宿泊者の約3割が地元の方だという統計があります。これまではホテルがなかったので、泊まりたくても泊まれない人が多かったのだろうと。その需要が取り込めていると思います」

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