千葉県流山市の人口が増えている、なぜ?(2/3 ページ)

» 2024年04月07日 07時28分 公開
[産経新聞]
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16〜17%の地価上昇率

 TX開業時の平成17年、人口約15万人だった流山市。都心へのアクセスの良さからTXの駅周辺で宅地開発が加速した。開業前は雑木林が目立つ土地だったが、同市も子育て政策を拡充するなどした結果、子育て世代が多く流入し、今年3月時点では約21万人に達した。

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 住宅情報サイトを運営するリクルート(東京都)が千葉と東京、神奈川、埼玉、茨城の1都4県を対象に実施した今年の「住みたい街(駅)ランキング」で、都心のベッドタウンとして人気の流山おおたかの森駅が躍進し、過去最高順位の15位に。千葉県内ではトップとなった。

 ランキングを裏付けるように、地価も急騰している。国土交通省が3月26日に公表した公示地価(1月1日時点)によると、千葉県内の「住宅地」上昇率順位(調査地点別)で上位6位まで流山市が独占した。いずれも16〜17%の上昇率で、同県の平均上昇率4.3%を大幅に上回った。「商業地」も流山おおたかの森駅周辺が県内の上昇率ランキングで、5位に食い込んだ。

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