少子化に伴う学校再編が各地で加速する中、子育て世代の流入で人口が急増する千葉県流山市が小中学校の開校ラッシュに沸いている。この4月に小学校2校が新規に開校、中学校1校も移転・開校。東京都心と茨城県つくば市を結ぶ平成17年のつくばエクスプレス(TX)開業を追い風に、沿線の流山市の人口は急増し、地価も大きく上昇している。
「多くの空間を大きく使えるよう工夫を凝らした。新時代の学びに対応した教育環境として最先端技術を取り込んだ『未来の教室』も整備した」。3月23日、TX「流山おおたかの森駅」周辺に完成した流山市立市野谷小の開校式典で、同市の井崎義治市長は挨拶で真新しい学び舎の誕生に胸を張った。
市野谷小は児童413人(16学級)でスタートする。児童約1700人(令和5年度)を抱え、今後も教室不足が見込まれる近隣のおおたかの森小などから一部の児童を受け入れる。市野谷小も今後、児童数600人台に膨らむ見通しだ。
市内のTX「南流山駅」周辺も事情は同じだ。教室不足に悩む南流山小の近くに、南流山第二小が4月に開校。場所は移転する南流山中の校舎を活用した。南流山中は市内の東洋学園大学の旧校舎を改修し、玉突きの形で移転、4月から新校舎で授業が始まる。
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