大阪で高級ホテル戦争 1泊20万円超の客室に予約が殺到(2/2 ページ)

» 2024年04月08日 06時45分 公開
[産経新聞]
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 こうした状況が既存ホテルの改装ラッシュを促している。ホテルニューオータニ大阪(同)は7月に隣接客室を内扉でつなぐコネクティングルームを2室設ける。「長期滞在を取り込み客単価を上げたい」(広報担当者)と意気込む。約90平方メートルの広さで、日本の文化体験を意識したヒノキ風呂などを用意。スイートルームと同等のサービスを提供し、家族連れの海外富裕層を狙う。

photo 改装を終えたウェスティンホテル大阪のレストラン「アマデウス」=3月、大阪市北区(田村慶子撮影)

 ウェスティンホテル大阪(同市北区)は3月に1階レストランを新装開業し、料理教室の体験サービスを計画する。昨年から段階的に客室改装を進め、来年にかけてさらにロビーも刷新する。

 ホテル阪急インターナショナル(同)は高価格帯客室専用ラウンジを6月に新設。リーガロイヤルホテル(同)も135億円を投じ、万博開幕前の令和7年3月までの改装完了を予定する。

 ホテルジャーナリストの井村日登美氏は「客室単価の高い新しいホテルと戦うには、施設を世界レベルに高めた上で、固有の体験など違いや特色をいかに出すかが大事になる」と指摘している。(田村慶子)

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