顔写真が無断で投資広告に使われる被害に遭っている元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏は10日、衣料品通販大手ZOZO(ゾゾ)創業者の前沢友作氏とともに自民党の消費者問題調査会などの合同勉強会で被害実態を説明した後、記者団の取材に応じた。堀江氏は「広告を規制しないとだまされる人はだまされてしまう」と述べ、規制強化を訴えた。会合後の堀江氏と記者団の質疑応答の主なやり取りは次の通り。
──自民会合で説明した内容は
「なりすまし広告には僕がしゃべる動画も出ている。僕自身の正規の広告もクレジットカードが止められるなどの被害が出ていることについても説明した」
──出席議員の意見は
「『早急に対応する。グローバルプラットフォームから日本全体がなめられている。厳しくやらないといけない』と力強い言葉をいただいた」
──対策は
「ポイントはプラットフォーム規制だ。こんな広告でだまされるのかと思うが、それでだまされる人がいる。広告を規制しないとだまされてしまう」
──堀江氏のなりすまし広告による被害実態は
「全部は把握していないが、1人1000万円ずつくらいだまされているらしい」
──フェイスブックやインスタグラムを運営する米メタ社を訴えるのか
「いくらお金がかかるのよ。前沢さんはお金持ちなので前沢さんにお任せします。僕は適宜こういう勉強会に参加したり、SNSで(規制強化や被害実態など)発信したりするが、積極的にむちゃくちゃ時間を割くほど時間もない」
──堀江氏のなりすまし広告を巡ってメタ社に対する要望は
「要望というか、『削除しろ』と1年以上言っている。『われわれもいっぱい広告があるので、全部は削除できない。少しくらいは我慢してくれ』みたいなことをいわれる。詐欺だと分かっていて、広告(を許可)しているとしか思えない」
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