「慶應義塾大合格者数」ランキング 1位は? 「東大合格」の関係(1/2 ページ)

» 2024年04月19日 06時49分 公開
[ZAKZAK]
ZAKZAK

 今回は慶應義塾大の一般選抜の合格者が多い学校をまとめた、「慶應義塾大に強い学校ランク」をお届けする。

 慶大の入試方式は、一般的な私立大とは異なる。文系学部で国語の代わりに小論文などを課し、経済学部と商学部で数学が必須の方式がある。さらに、理工学部の理科が物理と化学の2科目必須など、私大専願層が出願しにくい入試方式。予備校関係者は言う。

 「慶大の入試方式は難関国立大入試と親和性が高いこともあり、難関国立大の合格実績が高い学校が合格者数ランキングの上位に並ぶ」

 確かに、「慶應義塾大に強い学校ランク」中にある学校の東大合格者数を見ると、1位の開成が149人、2位の日比谷が60人、3位の聖光学院が100人など、東大の合格実績が高い学校が多い。

 ランキング中の学校について詳しく見ていこう。トップの開成の合格者数は前年を7人上回り、11年連続で合格者数ランキングトップを続けている。ただ、全体の合格者に占める現役の割合となると、ランキング中では10位の麻布(55.5%)についで低い62.8%。慶大全体の合格者に占める現役の平均占有率69.3%を下回る数値だ。

 「現役で慶大を併願する東大受験者は比較的少なく、浪人して初めて併願する受験生が多いので現役占有率が低いのでしょう」(予備校関係者)

この傾向は、慶大と同様に東大の併願先となる早稲田大でも見られる傾向であり、開成は早大の現役占有率も低い。

 開成や麻布と対照的に合格者に対する現役占有率が高いのは7位の頌栄女子学院で93.8%。東大合格者が4人と少なく、慶大が第一志望の生徒が多いということのようだ。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.