セブン銀行、ATMでの「祝儀送金サービス」実証実験を開始 仕組みは？

[カワブチカズキ，ITmedia]

　婚礼事業を手掛けるテイクアンドギヴ・ニーズ（東京都品川区）はセブン銀行（東京都千代田区）と協業し、セブン銀行ATMから祝儀を送金できるサービス「つつむと」の実証実験を開始した。期間は4月24日〜2025年3月31日。テイクアンドギヴ・ニーズの式場で、5月31日以降に結婚式を実施する人が対象となる。

祝儀の送金サービス「つつむと」が4月24日から開始（画像はイメージ、提供：写真AC）

　「つつむと」は、ゲストがセブン銀行のATMから祝儀を事前に送金できるサービス。ゲストは、招待状に記載されている二次元コードやURLからポータルサイトにアクセス。送金時に必要な番号をメールで受信して、セブン銀行ATMで祝儀を入金する。

手数料無料で、準備も不要に（出所：プレスリリース、以下同）

　カップルは、ポータルサイトでアカウントを作成し、アカウントと受け取り口座を紐づける。ポータルサイトからURLまたは二次元コードを取得し、招待状に記載してゲストへ案内する。結婚式の10日前・翌日・8 日後のいずれかに、口座へ送金される。

　主催者であるカップル、ゲストともにサービス利用料は発生しない。両社は「新札や祝儀袋の用意といった手間が不要となり、ゲストの負担を軽減する」とコメントした。

「つつむと」の5つの特徴

　また、サービス利用に伴って、「WWFジャパン環境保全活動募金」「日本財団」「夢の貯金箱」の中から、カップルが選択した団体に寄付を行う。祝儀を送金することがサステナビリティ活動への貢献につながる仕組みだ。

　セブン銀行は2016年から、新規事業の創出を目指すプログラムを実施している。全国の企業からアイデアを受け付けていて、これまでにのべ200社以上が応募した。2023年度はテイクアンドギヴ・ニーズを含む2社のアイデアが採用された。