今回は「国公立大医学部に強い学校ランク」をお届けする。合格者数には、一般選抜以外に総合型選抜や学校推薦型選抜の人数も含まれる。
2024年度の国公立大医学部(医学科)の一般選抜の志願者数は2万3036人で、志願倍率(志願者数÷募集人員)は5.9倍。前年並みの安定した出願状況だったが、中には志願者が極端に減る大学があった。予備校関係者は言う。
「奈良県立医科大の前期の志願者は、前年の224人から57人に激減。2次試験の科目が学科から小論文に変わったため、対策がしにくい小論文を避けたい受験生心理が働いたのでしょう」
志願者が減少した結果、22人の募集人員に対し合格者は12人に留まり、国公立大医学部の一般選抜としては、前代未聞の欠員補充試験が実施されることになった。
それでは、国公立大医学部に強い学校ランクについてみていこう。
国公立大の医学部は、東大や京大の理系学部に匹敵する難易度の大学が多く、受験生のトップ層を中心に人気が高い。難関がゆえ、ランキング中の学校は、私立の中高一貫校で占められていることが特徴だ。
ランキングの1位は、17年連続でトップの東海。塾関係者は言う。
「医学部合格のノウハウ蓄積に加え、高い医学部の合格実績から、医学部進学のモチベーションが高い生徒が数多く入学しているということが結果に表れている」
中部圏には、名古屋大、名古屋市立大、岐阜大、三重大など、医学部を設置する大学が多いことも追い風になっている。大学別の合格者数が最も多いのは名古屋大で、同大の総合格者112人中、31人を占める。
8位の滝も中部圏に立地する地の利があり、名古屋市立大11人、岐阜大10人、名古屋大7人などの合格者がいる。
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
Special
PR注目記事ランキング