衣料品販売大手のしまむらが、生成AI(人工知能)で制作したファッションモデルを広告や公式SNSで起用を始めた。本物の人間と区別がつかない若い女性の容姿をしており、同社が取り込めていない10〜20代の女性の顧客層の開拓に向けて活用していく方針だ。スケジュールの確保や撮影などの手間がかからないAIモデルを起用することで、移り変わりが速い女性ファッションのトレンドに対応する狙いがあるという。
AIモデルの名前は「瑠菜(るな)」で、5月初旬に同社の公式インスタグラムで公表された6つの候補から、アンケートによって選ばれた。「ティーンズ、ヤング世代の取り込みが可能なビジュアルを意識した」(同社企画室)容姿をしており、身長158センチ、ファッションモデルを目指す20歳の服飾専門学校生という設定だ。
専用のインスタグラムのアカウントも設けられており、22日の投稿では、翌23日にオープンする下高井戸店(東京都杉並区)のポスターやチラシで“モデルデビュー”することを報告。同社が販売するアパレルを着用した姿の画像に、「小さいころからの夢だったモデルさんになれました」とのコメントも添えた。同社によると、SNSの投稿内容には、AIを活用していないという。
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