DXサービスを提供するSansan(東京都渋谷区)は、経費精算に関わるビジネスパーソンを対象に「経費精算に関する実態調査」を実施した。立替経費精算はひと月当たり平均1518件にものぼり、経理担当者は毎月平均104時間も立替経費精算に時間を費やしていることが分かった。
立替精算の課題を尋ねた。最も多かったのは「インボイス制度で求められる要件を満たすかどうかの確認に手間がかかる」(35.0%)、次いで「月末月初など特定の時期に業務が集中してしまう」(33.3%)、「不備発生時の確認や差し戻しに手間がかかる」(31.1%)だった。インボイス制度によってさらに負担が増加していることがうかがえる結果となった。
非経理担当者のうち、これまで立替精算をしなかったことが「ある」と回答した割合は38.1%だった。立替精算をしなかった理由については、「金額が少額だった」が61.2%と最も多く、次いで「精算の手続きが面倒」(51.2%)、「領収書を紛失した」(29.8%)だった。
毎月立替精算を1件以上しているビジネスパーソン(経理・非経理問わず)のうち、所属企業において社員が経費を不正利用したうわさを見聞きしたことが「ある」と回答した割合は34.8%と、約3人に1人の割合で見聞きしたことがあることが分かった。
Sansanの柘植朋美Bill One事業部チーフプロダクトマーケティングマネジャーは「多くの社員が対応する立替精算だが、経理担当者と非経理担当者の双方にとって大きな負担になっていることが分かった。さらにインボイス制度の導入に伴って、経費精算業務の負担が増加していることも明らかになった」とコメントしている。
今回の調査は、経費精算に携わるビジネスパーソンを対象に、インターネットで行った。期間は4月16〜19日、有効回答数は1044人(経理担当者726人、経理担当者以外318人)。
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