dodaが「もし転職するなら、どの企業で働きたい?」というテーマで、約5000人のビジネスパーソンに調査をしたところ、1位は5年連続で「トヨタ自動車」だった。
投票理由には「教育システムが整っていて、自分に合った役割や能力を引き出してくれそう」「福利厚生が優れていそうだから」「グローバル企業なので、世界で活躍してみたい」といった回答が寄せられた。
2位以下にはどんな企業が続いたのか?
2位は「グーグル」で、同社も5年連続となった。同社を選んだ人は「AIを用いて次世代の技術研究開発者を目指したい」「技術力に秀でている。AI関連でOpenAIと競える」と、AI関連の内容を選出理由として回答している。
3位は「ソニー」で同社も5年連続だった。4位は「楽天グループ」、5位は「パナソニック」と続いた。6位は「Apple Japan」、7位は「アマゾンジャパン」、8位は「任天堂」、9位は「キーエンス」、10位は「リクルートホールディングス」という結果に。
トップ30に入った企業の業種で最も多かったのは、「トヨタ自動車」(1位)や「ソニー」(3位)を始めとする「メーカー(機械・電気)」の6社だった。
次に多かったのは「Apple Japan」(6位)や「日本マイクロソフト」(12位)などの「IT・通信」の5社、そして「グーグル」(2位)などの「インターネット・広告・メディア」や「サントリーホールディングス」(14位)などの「メーカー(素材・化学・食品・化粧品・その他)」が4社で続く形となった。
トップ30に入った企業の順位の変動を見てみると、前回の40位から27位へと順位を上げた「イオン」が目立った。同社は、グループのパート社員約40万人に対して7%の賃上げを行うと発表し、2年連続で高水準の賃上げとなった。業績も好調で、2025年2月期の連結営業収益も初の10兆円に到達する見通しを発表している。
doda編集長の桜井貴史氏は今回の結果について「2023年から2024年にかけては、生成AIに関するニュースが世間をにぎわせ、2024年のランキングではAIに関連する企業の人気が目立ちました。
例えば、米国の半導体メーカー、NVIDIAは、前回の290位から137位へと順位を伸ばしました。同社は、AI開発で非常に重要な役割を果たすGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を提供しています。富士通(前回47→32位)は、2023年4月に先端AI技術を迅速に試せるプラットフォームをリリースし、2024年2月にも新たな全社AI戦略を発表したばかり。半導体製造装置メーカーとして知られる、東京エレクトロン(前回62→46位)は、関係会社の東京エレクトロン デバイスがNVIDIAの販売代理店業務を行っています。富士フイルム(前回77→51位)は内視鏡AI診断支援技術を開発するなど、医療AI事業に力を入れています。
社名変更などで話題の企業や、賃上げ・働き方に関する取り組みを発表した企業も順位を上げました。物価高を受け給与・待遇への評価や、企業による社員の多様なキャリア形成に向けた働き方への取り組みも、今回の結果に影響を及ぼしているのかもしれません」とコメントしている。
本調査は22〜59歳の正社員を対象にインターネットで実施した。調査方法は、投票者が転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入し、持ち点10ポイントの中からそれぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分ける方式を採用した。期間は、2024年2月14〜20日で、有効回答数は5062人。
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