ドン・キホーテが開発した耳かき「スマホ連動イヤークリーナー」(3278円)が売れている。2023年12月発売で、当初の予定では年間6000個販売する計画だった。しかし、反響が想定外に大きく、4万2000個売れる大ヒット商品に。追加で3万個生産することになったが、品切れ状態の店舗もあるという(2024年6月中旬時点)。
この商品は、耳かき先端の小型カメラとスマホアプリを連動させることで、耳の中を確認しながら耳掃除ができるというもの。
硬さなどが違う4種類のイヤースプーンを付属しており、自分の好みで選べるようにした。また、イヤースプーンの交換や手入れが簡単にできるように、ネジ式の設計となっている。
カメラレンズを保護するためにホコリ防止キャップを用意。持ち運びやすさを重視し、USB Type-Cでの充電式とした。
商品パッケージでは、「耳の中まる見え」「ごっそり取れて超爽快」「スマホ画面で確認しながら耳掃除」とメリットを強調している。ドンキは自社PBのパッケージに、商品のアピールポイントをこれでもかと盛り込んでおり、そのデザインを踏襲している。
なぜ、ドンキの耳かきはこれほどヒットしたのか。この質問に対し、担当者は「単純に、耳の中をじっくり見てみたいというお客さまが多かったのではないでしょうか」と語った。理由をいくつか挙げるのではなく、1つに絞って回答する担当者の姿勢に、筆者はある種の力強さを感じた。
自分では見ることが難しい耳の中を確認しながら耳掃除をしたいというニーズを掘り起こした格好だ。店頭では、高齢者が購入するシーンが目立つという。
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