20代の転職観、年収・給与は「最優先ではない」が最多 理由は?

» 2024年07月12日 05時30分 公開
[ITmedia]

 20代の転職において、年収・給与は「最優先ではない」が最多――就活情報サイトを運営する学情(東京都中央区)が、そんな調査結果を発表した。物価高や人的投資への関心が高まる中、20代のビジネスパーソンは「昇給」や「給与」をどのように捉えているのだろうか。

photo 学情、20代の「給与」観に関する調査(出所:ゲッティイメージズ)

 「昇給や待遇の改善に取り組む企業に魅力を感じるか」を聞いたところ、「魅力を感じる」と回答した20代が80.5%に上った。「どちらかといえば魅力を感じる」(15.3%)と合わせると、9割を超える結果となっている。

 「物価が上昇しているので、少しでも生活に余裕が欲しい」「働くモチベーションにつながる」「従業員を大切にしている会社だと感じる」といった声が寄せられた。

photo 昇給や待遇の改善に取り組む企業に魅力を感じるか(出所:プレスリリース、以下同)

給与が高い企業は「志望度が上がる」 20代の9割

 給与が高い企業に対して「志望度が上がる」と回答した割合は57.3%に上った。「どちらかといえば志望度が上がる」(32.3%)を合わせると、20代の9割に迫る結果となった。

 志望度が上がる理由として「生活水準を保つうえで重要」「成長している企業だと感じる」といった声が寄せられた。一方で「給与も大事だが、仕事内容も重視したい」「給与が極端に高いと、自分の能力に見合わない業務内容なのでは、と不安を感じる」という声もあった。

photo 給与の高い企業は志望度が上がるか

転職時の給与、約9割が重視 「最優先ではないが重視」が最多

 転職時における年収アップや給与をどの程度重視するかについて「最優先で重視する」と回答した20代は17.3%にとどまった。最も回答を集めたのは「最優先ではないが重視する」(73.3%)だった。

 回答を選択した理由として「働く上でのモチベーションに直結する」「自分の能力と成果に見合った報酬かどうかが重要だと考えている」「給与だけではなく、自分に合った仕事内容であるかも見極めたい」といった声が寄せられた。

photo 転職時に年収アップや給与をどの程度重視するか

 調査は学情のサイト「Re就活」「20代の働き方研究所」への来訪者に実施。6月17〜30日の調査期間で405件の回答を得た。

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