賛成の立場からは「意欲がある人が働くことは社会の役に立ち、労働者側も賃金を得られてよいから」(30代女性)、「生産人口が減る中で、高齢者の雇用も日本を支えるためには必要だと思うから」(40代男性)といった声が寄せられた。
一方、反対派からは「若い世代が働きやすい環境をつくることが先だと思うため」(30代男性)、「働く意志があっても、体力が落ちて出来ることは限定的になり、体調も不安定になりやすいと思うから」(40代女性)といった意見が見られた。
ミドル世代は何歳まで働きたいと考えているのか。最も多い回答は「66〜70歳まで」で35%に上った。また、「61歳以上」とした人は合わせて88%を占める結果となった。その理由については「健康・体力維持のため」「年金だけでは生活できないから」が上位回答となり、いずれも15%だった。
「60歳まで」とした人も一定数見られ、全体では12%だった。その理由について、最も多い回答は「仕事以外のことに時間を使いたいから」となり32%。次いで、「ゆっくりしたいから」(23%)、「体力・健康に不安があるから」(14%)と続いた。
転職先を決める上で、企業の「高年齢者雇用確保」の措置が「影響する」とした人は54%と半数に上った。年代別に見ると、30代は34%に対し、60代は2倍近い66%となり、年代が上がるごとに影響度合いが高まることが分かった。
どのような措置を講じている企業に転職したいと思うか。最も多い回答は「定年の引上げ」で34%。以降は「継続雇用制度の導入」(33%)、「定年の廃止」(23%)と続いた。
調査は、5月11日〜7月8日にインターネットで実施。同社の運営する転職サイト「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー3059人から回答を得た。
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定年後の嘱託社員、最低賃金での雇用はアリなのか?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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