日本の「知育菓子」外国人になぜ人気? 「3倍の値段」でも売れるワケ「ねるねるねるね」以外も(2/3 ページ)

» 2024年08月07日 08時00分 公開
[伊藤綾ITmedia]

コロナ禍が追い風に

 海外からのニーズを受け、2015年に知育菓子ブランド「ポッピンクッキン」シリーズの海外展開を開始。現在は14カ国・地域に輸出しており、国別の輸出取引額が最も大きいのは米国で、次いで中国、韓国、台湾、香港と続く。

米国市場向け「ポッピンクッキン たのしいハンバーガーやさん」

 コロナ禍前は中国が輸出取引額でトップだったが、同国の経済やビジネス環境の変化で取引が減少、現在は2位だった米国が逆転して頭一つ抜けているという。

 「当社にはコロナ禍で売り上げが半減したブランドもありましたが、知育菓子はコロナ禍の『イエナカ需要』で売り上げが伸びた珍しいカテゴリーです」

 インバウンド需要が復活した現在、国内販売も好調だ。外国人が多く訪れるドン・キホーテにおける、同社の知育菓子のインバウンド売上伸長率は、2022年・2023年比較で312%に達した。売り上げを国・地域別に見ると韓国、中国、台湾の順に売れているという。人気商品は「ポッピンクッキン たのしいおすしやさん」「ポッピンクッキン ハンバーガーやさん」「ポッピンクッキン つくろう!おべんとう」だ。意外にも、「ねるねるねるね」が売り上げトップということではなかった。

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