では、このように「暴言が悪いことはよく分かっているけれど、つい部下に“死ね”とか言ってしまう」人たちをどう制御すればいいのか。
いろいろな考えがあるだろうが、筆者は「プライドを傷つける」ことが、実は効果的ではないかと思っている。
具体的には、このような暴言をした人に対して「パワハラを行った」「暴言を繰り返した」などの表現を使うのではなく、いい大人が絶対に呼ばれたくないような恥ずかしい名称を付けるのだ。
例えば、「中年イキリ」「昭和ギレ」「Vシネ的オラつきおじさん」なんて感じである。
こういう言葉が社会に普及すれば、暴言を吐くようなパワハラ上司は激減するはずだ。
組織人として「失うもの」が大きすぎるからだ。どんなに仕事ができても、どんなにピカピカな社歴であっても、「部下にオラついた」という暴言キャラが呪いのように付いてまわる。「部長、今はイケオジ気取っているけど昔、中年イキりで処分されたんだって」「ダセエな、元ヤンとかなの?」なんて社内でバカにされ続けるのだ。これは耐え難いだろう。
「いやいや、そんなバカな作戦がうまくいくわけがない」と思うかもしれないが、実はこういう「プライドを傷つける」という方向で、暴言ならぬ暴走行為を減少させたモデルケースがある。
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