――今後の展望として国内だけでなく、グローバル展開も視野に入っていますか?
実は東芝時代に海外のビジネス展開は縮小していて、テレビ事業も撤退しているんですよね。しかし今回、海外市場への再参入を一生懸命やろうとマーケティングを含めて動き出しています。まだ始めて間もないのですが、伸び始めています。特にアジアの若者の間で目黒蓮さんの知名度は非常に高いのです。
――日本のものづくり神話が崩壊し、グローバルではだいぶ遅れている印象があります。
いえ、そうでもありません。むしろ海外に行くと、日本のブランド力がまだ生きていることを実感します。私も何回か海外で新商品発表会のスピーチをしていて「日本人が来た」ということに対して、彼らがとても喜んでくれるのを見ています。
私は英語を話せるのに、(あえて)「日本語でやってください」と言われるぐらいなのです。そういうところで日本ブランドが生きていることを感じます。だったら、そのブランドを使わない手はないですよね? 海外展開では製品に「Designed in JAPAN」といったようなバッジやキャッチをつけて、日本で開発した製品だと分かるように、うまく訴求をしています。
以上がインタビュー内容だ。
日本の技術力に裏打ちされたテレビの新しい使い方を提案することで、顧客数も一気に増える可能性がある。テレビに限らず、インターネット上のショッピングやフリーマーケットなどを見ても、従来と比べてUIが分かりやすく、便利になったことによって成功した後発が多くあるからだ。
かつて日本の家電は、不要な高機能を付けた高価格帯であったため、現地のニーズに応えたリーズナブルな簡素化モデルを展開した海外メーカーに遅れた。しかし、レグザのようにユーザーの利便性を考えた機能を備えた商品で勝負すれば、海外市場での日本ブランドは復興する可能性がある。
過去から現在まで家電に共通して求められるのは、生活を便利にすることではないだろうか。技術の進化に伴い、ユーザーの要求はどんどん上がっている。テレビ離れをしている消費者の背景にあるのは多忙さだろう。観たいコンテンツが高画質・大画面で観られる満足度だけでは足りない。いかに見たいときに「時短」で見られるかのバリューが大きいのだ。製品開発がゴールではなく、優れたユーザー体験を提供することが全ての企業に求められる。
井上尚弥対フルトン戦も独占 NTTドコモ「Lemino」が放映権を次々と獲得できたワケ
井上尚弥vsタパレス戦を独占無料生配信 ドコモ副社長に聞く「配信事業に挑むワケ」
井上尚弥VS.タパレス戦に期待 米トップランク社ボブ・アラムCEO「日本市場は素晴らしい」
チケット最高額は1200万円 ドコモが「バイエルン対マンC」でスポーツ興行に参入した狙い
dTV、「井上尚弥 世界統一戦」を本日、独占配信 ドキュメンタリー番組は1位をキープ
井上尚弥の強さに迫った書籍『怪物に出会った日』 異例の“発売前重版”の舞台裏Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング