羽田空港連絡鉄道の現在と未来 最も近い大田区の行方は?杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/6 ページ)

» 2024年08月29日 06時30分 公開
[杉山淳一ITmedia]

 2020年3月29日から都心上空を通る飛行ルートの運用が始まり、年間約4万回の追加が可能となった。都心上空ルートは南風の日は15時から19時のうち約3時間、北風の日は7時から11時30分のうち3時間と15時から19時のうち約3時間となっている。飛行ルート直下の自治体に配慮して、国際線が増える時間帯が設定されている。

航空機の都心上空ルート。航空機は追い風で着陸すると失速の危険があるため、着陸も離陸も向かい風という原則がある。したがって北風の時と南風の時で運用が変わる(出典:国土交通省、羽田空港のこれから 新飛行経路について
都心上空ルートの時間帯。通常ルートと切り替える時間が必要なため、実際の必要時間の前後も対象となっている(出典:国土交通省、羽田空港のこれから 新飛行経路の運用時間帯

 発着回数が増えれば空港アクセスも増強する必要がある。空港連絡鉄道の増強については現在、JR東日本の「羽田空港アクセス線」、京急電鉄空港線の「羽田空港第1・第2ターミナル駅を延伸し引き上げ線整備」と受け皿となる「品川駅拡張」、大田区が推進する「新空港線(蒲蒲線)」の3計画がある。

沖合展開事業により航空機の発着回数が増えた「羽田空港」。発着回数に合わせた空港アクセスの増強となる3計画を紹介する(出典:写真AC、羽田空港までいく電車

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