業務を把握していない上司からのアドバイスを有益と感じていない――。そう考える働き手が7割に上ることが、業務管理アプリなどを手掛けるTONOME(東京都港区)の調査で分かった。日々の業務において、部下が上司に求めることとは?
調査は、管理職がメンバーの業務を把握できているか否かが、コミュニケーションにどんな影響を与えるのかを明らかにするために実施。企業で働く管理職(部長、次長、課長)300人、メンバー(係長、主任、一般)200人から回答を得た。
管理職がメンバーの業務を把握していると「思わない」とした人は42.5%に上った。内訳は「全くそう思わない」が12.5%、「あまりそう思わない」が30.0%。
また、メンバーの業務を把握していないことについて「不満を感じる」とした人は61.1%に上った。
メンバーの業務を把握していない上司とのコミュニケーションを「有益と感じない」とした人は、74.1%を占めた。また、メンバーの業務を把握していない上司からのアドバイスを「有益と感じない」とした人も77.6%に上った。
一方で、メンバーの業務を把握している上司とのコミュニケーションについて「不満を感じる」とした人は約3割にとどまった。「有益なコミュニケーション」の前提として「上司が業務を把握していること」が重要だといえそうだ。
上司とのコミュニケーションで不満を感じる場面について、最も多かったのは「上司の経験や主観により、適切なアドバイスをもらえなかったとき」で43.0%。次に「上司に仕事の相談をしても、言い分や話を理解してもらえなかったとき」(36.7%)、「上司に話を理解してもらえず、適切なアドバイスをもらえなかったとき」(34.2%)――と続いた。
上司への要望は「部下の業務や進捗をしっかりと把握してほしい」が最も多く29.5%に上った。その他「仕事の優先順位や必要なアウトプットを明確にしてほしい」(26.0%)、「仕事の目的や背景をしっかりと説明してほしい」(23.5%)が上位回答となった。
調査は6月14〜15日にインターネットで実施した。
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