JR東日本は9月3日から、生成AIを搭載した自動音声アシスタントによって、列車の運行情報を案内する実証実験を開始する。生成AIの活用により、高精度の音声認識による案内を実現したとしている。
同社は2月1日〜5月6日に、自社内で開発した電話自動音声アシスタント「どこトレダイヤル」の実証実験を実施。電話をかけると、同社が提供する運行情報サービス「どこトレ」の情報をもとに、自動音声が列車の運行情報や位置情報を案内する仕様となっており、スマホアプリの操作が苦手な人などを想定して提供した。
しかし、従来の音声認識機能では「えっと」「ちょっと待って」といったつなぎ言葉や雑音の影響などにより、利用者の音声を正しく認識できない点が課題だった。
そこで同社は、生成AIを活用して音声認識機能を改良。その結果、つなぎ言葉が入っても必要な情報のみを抽出することが可能になるなど、より高い精度の音声認識を実現したという。
実証実験の対象路線・区間は常磐線(友部〜新地)、水戸線(小田林〜友部)、水郡線(水戸〜磐城守山)。実施期間は9月3日から2025年2月14日を予定している。
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