環境にやさしいサイゼの「卓上伝票差し」とは? 静かに広がるリサイクルの取り組み(2/2 ページ)

» 2024年09月06日 14時30分 公開
[昆清徳ITmedia]
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樹脂製食器の導入で廃棄削減

 2018年、同社はガラス製食器の破損によるけがをなくすことなどを目的に、樹脂製食器を導入している。新しい食器は米Eastman Chemical社が製造するコポリエステル樹脂が原料で、食器・雑貨などを手掛ける石川樹脂工業(石川県加賀市)が製造している。樹脂製のジョッキ、ワイングラス、ジュースグラス、デカンタを導入したことで、ガラス製品使用時に比べ、年間約50トンの廃棄削減を実現したという。

 自社で提供する商品をリサイクルする事例は他の大手外食チェーンでも見られる。日本マクドナルドは2018年から、ハッピーセットのプラスチック製玩具を回収し、店内で利用するトレイに生まれ変わらせている。ハッピーセットの玩具からつくられたことは、トレイにも記載しており、リサイクルを推進する姿勢を利用客にアピールしている。

新しい卓上伝票差し
新しい卓上伝票差しは黒、赤、白の3種類ある(出所:サイゼリヤ公式Webサイト)
従来のプラスチック製卓上伝票差し
従来のプラスチック製卓上伝票差し
樹脂製の食器も、リサイクルして新しい卓上伝票差しの原料となる(出所:リリース)
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