電通のヘルスケア領域の事業戦略をサポートする専門組織「電通ヘルスケアチーム」は、全国20〜60代の男女計1万人を対象に「ウェルネス1万人調査」を実施した。「使用意向率」と「現在使用率」が最も高いヘルステックは、「心拍数や歩数、睡眠の質などを測定できる腕時計型デバイス」(使用意向率33.7%、現在使用率11.7%)だった。
心拍数や歩数、睡眠の質などを測定できる腕時計型デバイスは、2020年の調査と比べると、使用意向の成長率は141%、現在使用の成長率は181%となった。「1日に必要な栄養の大半が取れるパンや麺(完全食)」(同24.6%、同5.1%)も、同じく伸長傾向にある。
自身の健康状態のデータについて、どのようなものに関心があるかを尋ねると、女性の1位は「心の疲れ度(ストレス)」(39.0%)、2位は「体重・身体のサイズ」(38.5%)、3位は「体脂肪率・内臓脂肪レベル」(37.8%)だった。「睡眠の質」(36.3%)、「ホルモンバランス」(33.4%)など、毎日の調子をチェックする項目に対しても高い関心を読み取れる。
男性の1位は「血圧」(36.6%)、2位は「体脂肪率・内臓脂肪レベル」(29.6%)、3位は「筋肉量」(26.5%)となった。健康診断で指摘されやすい項目に高い関心が見られる。
ヘルスケアデータを活用したサービスの利用意向については、全体の半数以上の人が「利用したい」と回答。一方「有料でも利用したい」と回答した人は10%以下となった。利用したいと最も声が多かったのは「データによって、自分の健康寿命に影響がある要素を測定/予測できる【ヘルスケア】」(利用したい、が63.4%)となっている。
健康のための「商品」に掛けている1カ月あたりの金額は1269円(2023年は1331円)だった。直近5年間で最も少ない結果となっている。
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