日立製作所は9月24日、米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)と協業し、鉄道インフラの保守を効率化するシステムを開発、展開すると発表した。鉄道車両に取り付けることで走りながらデータを集め、早めに異常を検知することなどが可能になり、保守業務の効率化につながる。
AIを活用し、収集したデータをリアルタイムで解析。異常をいち早く検知することで、大きな故障に至る前に部品を交換、車両の信頼性が向上する。また、人手不足への対応にもつながる。これによりメンテナンスコストを最大15%削減できるほか、交換する部品の量を最大30%削減できる。
すでに英国とイタリアの一部で導入しており、効果を確認してきた。今後、世界の鉄道事業者に向けて本格展開していく。
日立は3月にNVIDIAとAIサービスの開発で協業すると発表しており、鉄道事業で初めて商用化した事業となる。
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