上司と部下が1対1で面談する1on1ミーティング。業務の悩みや業務進捗からキャリアに関すること話題まで、上司と部下にとって重要なコミュニケーションの場だ。多くの企業が1on1を導入しているが、部下は上司にどのような1on1を求めているのか。オンラインキャリア相談サービスを手掛けるKakedas(カケダス、東京都渋谷区)が調査した。
1on1で部下が上司に求めることとして最も多かったのは「自分の話を丁寧に聴いてくれる」で60.3%に上った。「客観的なフィードバックをくれる」(50.3%)、「解決策をアドバイスしてくれる」(38.0%)が上位3項目に挙がった。
1on1で相談したいことは「業務の進捗」が20.0%と最も多く、「業務の方針」(18.0%)、「業務の負荷」(15.0%)と続いた。実際に相談していることについても「業務の進捗」が最も多く39.0%。その後「業務の方針」(21.2%)、「業務の負荷」(13.7%)が続き、1on1では主に業務関連の相談が行われていることが分かった。
一方で「相談したいこと」で4位と5位にランクインした「待遇」と「昇進・昇格」については、「相談したい」比率よりも「相談している」比率の方が低い傾向となり、その差は5ポイント以上となった。相談したいというニーズがある一方で、1on1の中ではあまり扱われていない傾向がうかがえる。
「ワークライフバランス」や「人間関係」などの話題も、ニーズが高い一方で、十分に扱われているわけではないことが分かった。
同社は「キャリアやライフに関する話題は上司にとって踏み込みにくく、対応しにくい。トレーニングを実施し、上司の対応力を広げていくことが大切だ」と指摘している。
調査は8月2〜7日にインターネットで実施。上司と1on1を実施している会社員400人から回答を得た。
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