「リュック型冷蔵庫」に応援総額5000万円 温度を「1度」刻みで調節プロダクトInsights

» 2024年09月28日 15時32分 公開
[堀内ひろITmedia]

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日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 背負って歩けるリュック型の冷蔵庫が話題になっている。中国の電動工具メーカーLitheli(ライテリ)が8月に応援購入プロジェクト「Makuake」で販売したところ、8月14日に応援総額は3500万円を突破。冷蔵庫カテゴリーで過去最高の金額を更新し、9月26日には同5000万円を突破した。

 製品名は「ポータブル冷蔵庫FrozenPack」(標準価格は本体のみが4万9990円。専用バッテリー2つ付きが6万5970円)。購入者からは「こんな冷蔵庫を探していた」「リュック型がいい。アウトドアで使えそう」といったコメントがあった。

photo 15分で即冷凍!-20度を自由に持ち運べるポータブル冷蔵庫FrozenPack(出典:プレスリリース、以下同)

 FrozenPackの特徴は、肩ベルトが付いており、リュックのように背負える冷蔵庫であること。鮮魚や野菜の鮮度を保つ「冷蔵」モード、アイスクリームや肉類の旨みを閉じ込める「冷凍」モードがある。冷やしたい食材に合わせて、温度を1度刻みで最大-20度まで調節できるようにしている。

photo 温度を1度刻みで最大-20度まで調節することが可能

 3層保冷構造により、交換バッテリーを使い切ったり、クルマのシガーソケットが使用できない場合でも、5時間以上の保冷(※)が可能だという。

(※)330ミリリットルのペットボトルを横置き状態で満タンにして、4度から15度まで庫内温度が上がるまでの時間。

photo バッテリー切れでも5時間保冷

 静音性能にもこだわっており、35dBという騒音レベルは図書館よりも静かな値となっている。プロジェクトは9月29日まで続け、10月末までには商品を届ける予定だという。

photo 35dB低騒音設計
photo 製品スペック

 ライテリ社は中国の電動工具メーカーで、これまで電動工具や園芸工具などを販売している。日本市場には2022年に進出し、昨年Makuakeでリリースした「電動キャリーワゴンLitheli W1 Pro」プロジェクトでは、約2400万円を集めた。

電動キャリーワゴンLitheli W1 Pro

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