一方でUCCの調査によると、日本においてはカプセル式コーヒーメーカーを「使ったことがない」人の割合が8割超という結果に。カプセル式コーヒーの強みは、「新鮮な粉からおいしい味わいのコーヒーを安定して抽出できる点」だというが、「『インスタントコーヒーのようなもの』『おいしくない』といったマイナスのイメージが根強いのも課題」だとソロフレッシュコーヒーシステムの担当者は話す。
そこでUCCは、カプセル式コーヒーのイメージアップのため、さまざまな施策に取り組んできた。2023年の夏には10日間限定で、ドリップポッドで抽出したアイスコーヒーを「1杯80円」から提供するイベントを、東京・表参道で開催。4000人以上が訪れ、一時は2時間待ちの行列ができる事態となった。2024年に期間を延長して開催した第2弾にも7000人弱が訪れており、「反響は上々だと考えている」と担当者は話す。
今回のイベントを開催するに当たりUCCは、自宅でコーヒーを飲む人の多くが「いろいろなコーヒーを試してみたい」と考えながらも、選ぶコーヒーが「マンネリ化」しているという調査結果に注目。用意した12種類のバリエーションの中から、あえてコーヒーを“選べない”仕様とすることで、気軽に新しい種類のコーヒーに挑戦する機会を提供したい考えだ。
開催地はオフィス街でもある六本木エリアを選んだ。「平日はオフィスワーカーが多いエリアで、われわれのユーザー層にも近い。忙しい中でも本格的なコーヒーを飲みたいという方に手に取ってもらえれば」(UCCの担当者)
UCCカプセル珈琲店は、東京ミッドタウン プラザ1階のキャノピー・スクエアで開催。4日間で合わせて2000人の来場を目標に掲げる。視覚的にもインパクトのある体験型イベントは、「カプセル式」普及の一助となるか。
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