フリーランスの働き方に6割が「満足」 収入の変化は?(1/2 ページ)

» 2024年10月22日 17時00分 公開

 マイナビ(東京都千代田区)は、全国のフリーランスとして働く男女を対象に、「フリーランスの意識・就業実態調査2024年版」を実施した。働き方の満足度については、全体の62.1%が「満足」と回答し、過半数がフリーランスになり満足していることが分かった。

photo マイナビは、全国のフリーランスとして働く男女を対象に「フリーランスの意識・就業実態調査2024年版」を実施した(出所:photoAC)
photo フリーランスとしての働き方の満足度(出所:プレスリリース、以下同)

 職種別では「クリエイティブ系」で60.2%、「ITエンジニア・開発系」で63.4%、「編集・ライター・印刷系」で68.1%、「事務・バックオフィス系」で51.5%が、フリーランスで「満足」していると回答。人によっては収入の減少はありつつも、働き方に満足している人が多いようだ。

働き方の違いは?

 元会社員(正社員)で現在フリーランスとして独立している人に、働き方の違いを聞いた。「(会社員時代より)増えた」ことで最も多かったのは、「仕事の進め方の自由度」(79.9%)、次いで「私生活の幸福度」(58.6%)、「自己肯定感」(45.9%)だった。

photo 会社員の時と比べた、働き方の違い

 一方「(会社員時代より)減った」のは、最多が「仕事上のストレス」(65.5%)、次いで「業務量」(50.4%)と、私生活も含めて充実している様子がうかがえた。

 収入については「増えた」が35.7%、「減った」が49.9%と回答はさまざまだったものの、具体的な金額をみると「ITエンジニア・開発系」は約73万円増加、「編集・ライター・印刷系」は約95万円減少しているなど、職種による違いがみられた。

photo 会社員の時と比べた収入

フリーランスとして働く上で不安なことは

 フリーランスとして働いている人の「不安なこと」の1位は「収入に波がある・不安定」(38.8%)、次いで「収入額が少ない」(31.6%)だった。

photo フリーランスとして働く上で不安なこと、最高月収・最低月収

 直近1年間の最高月収は「50万〜80万円未満」(18.1%)が最多で、平均すると53万5000円だった。一方で、最低月収は「なし」(37.6%)が最多で、平均すると11万3000円となり、毎月一定の収入がある会社員とは違った不安定さがうかがえた。

 職種別にみると、「ITエンジニア・開発系」「コンサルタント系」は最高月収・最低月収どちらも平均より高く、「建築・施工系」の最低月収は平均以下だが最高月収は平均以上と、職種によって異なる不安定さが見られた。

photo 職種別・最も高かった時の年収、最も低かった時の年収
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