この記事は『ビッグマックと弱い円ができるまで』(著・佐々木融/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
日本マクドナルドは2024年1月、値上げに踏み切った。人気バーガーの「ビッグマック」も450円から480円になったわけだが、本場の米国ではどのくらいの価格なのか。
マネオ: バーガー博士、ビッグマックは米国で買っても480円なのですか?
バーガー博士: いやいや、そもそもそれは外国為替相場(がいこくかわせそうば)の水準によって変わってしまうのだけど、今だと米国のビッグマックは5.69ドル、日本円で850円もするよ(1ドル150円換算)。セットの価格じゃなくて、ビッグマック1つで850円もするのだよ。
マクドナルドは米国の会社だけど、お店は世界中にある。ビッグマックは米国でも日本でもだいたい同じサイズで、味もほとんど変わらない。ただ、米国でビッグマックを注文すると、日本円に換算すると850円もする。なぜ米国のビッグマックは日本と同じ大きさなのに日本の1.8倍も高いのだろうか?
答えは円と米ドルの交換レートが原因だ。ニュースなどで「米ドル/円相場」という言葉を聞いたことがあると思う。これが何かを説明しよう。
日本で使われているお金は「円」だ。基本的に「円」は日本でしか使えない。一方、米国で使われているお金は「米ドル」。一部例外もあるが、ほとんどの国では自国通貨でしかモノやサービスを買うことができない。
したがって、海外に遊びに行ったり、海外からモノやサービスを買ったりする時には、現地の通貨と円を交換する必要がある。日本人が米国に行く時は円から米ドルに交換し、米国人が日本に来る時は米ドルから円に交換する。
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